Pick Up Lab
水再生工学研究室
の未来をつくる研究(例)

エネルギーとお金を産み出す下水道へ
みなさんは「下水道」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
たぶん「汚れた水を流すところ」というくらいの印象かもしれません。
でも実は、下水道は私たちの快適な暮らしを支える“見えないインフラ”です。
もし下水道が止まってしまったら、トイレもお風呂も使えず、生活は一気に不便になります。
そして今、日本中・世界中でその下水道が「老朽化」という大きな問題に直面しています。
古くなった管や施設を直すには莫大なお金がかかります。料金を上げるのも難しい…。
でも、私たちはそこであきらめません。
下水道を「エネルギーを産み出す装置」に変える!
今の下水処理では、大量の電気を使って水の中の有機物を分解しています。けれど私たちの研究室では、「その電気を使うどころか、逆に電気を“つくる”下水処理」を目指しています!
どうやって?じつは、下水の中には電気のもとになる有機物や、肥料として使えるアンモニアがたくさん含まれているんです。これらを上手に回収できれば、電力を生み出し、肥料をつくり、エネルギーもお金も得られる“儲かる下水道”が実現します。
この方法はすでに実用化のすぐ手前まできています。あなたの力で、世界の下水道を変える「ファーストペンギン(最初に海へ飛び込む勇気ある挑戦者)」になってみませんか?
下水の「熱」には、まだまだ大きな可能性がある
実は下水には、たくさんの「熱エネルギー」も含まれています。その量は、今下水処理に使っている電力のなんと30倍!もしこの熱を全部うまく使えたら、日本全体の電力消費の3割をまかなえるほどのエネルギーを“タダ”で得られるんです。
ただし課題もあります。下水処理場は町のはずれにあることが多く、せっかくの熱を活かしにくいのです。
そこで私たちは考えました。「ならば、町の中心に下水処理場をつくればいい!」私たちの研究している膜を使った下水処理システムは、とてもコンパクトで清潔。ビルの地下など、町の真ん中にも設置できる新しい形の下水処理場です。これが実現すれば、エネルギーのあり方が世界レベルで変わります。
一緒に未来の下水道をつくろう
下水道は「汚いものを処理する場所」ではなく、
「エネルギーを生み出す未来の発電所」に変わろうとしています。
この変化の最前線で、私たちと一緒に世界を驚かせる研究をしてみませんか?
あなたの発想と挑戦が、地球の未来を明るくするかもしれません。
