Pick Up Lab
循環共生システム
研究室
の未来をつくる研究
次の世代に使える資源を残しておく
自由に“資源”を使える時代はまもなく終わってしまいます。
その理由は、資源枯渇(資源が不足してしまうこと)と地球温暖化などの環境制約です。
例えば、石炭・石油などの化石燃料は、二酸化炭素を排出してしまうので
その利用が制約を受けてしまいます。
重要な肥料成分であるリン(P)は、リン鉱石の限界が見えてきています。
また、半導体などに利用される金属資源(レアメタル)も
限りある資源であるばかりでなく、資源国が輸出制限し始めています。
私たちが使えるのは、“再生可能なバイオマス資源”と
“すでに地上にある鉱物資源”だけです。
私たちは、太陽の恵み、つまり自然の恵みのおかげで生きることができます。これからは、太陽エネルギーによる光合成で成長したバイオマス資源を、食料に、エネルギーに、繊維や樹脂などのマテリアルに利用しなくてはいけません。バイオマス資源には、牛ふんや豚ぷんなどの家畜ふん尿や、畑に眠っている食べられない農作物や稲わらなどの農業残渣、健全な森林管理のために伐採された林地残材などが含まれます。皆さんが残してしまった食品廃棄物や、トイレの向こうにある下水汚泥もバイオマス資源です。
地面の下から採掘された資源には、ベースメタル(鉄、銅、アルミニウム、鉛、亜鉛など)、レアメタル(リチウム、コバルト、ニッケルなど)、貴金属(金、銀など)がありますが、これらも枯渇してしまったら困るので、一度私たちが使った製品(スマートフォンや家電製品など)のリサイクル、すなわち“すでに地上にある鉱物資源”として再利用することが重要となります。
私たちは、資源循環のイノベーション
(技術+社会+人)を目指しています。
次世代の人々も、私たちと同様に資源を利用する権利を有しています。そのために、私たちは、資源循環を担う技術の開発(肥料・飼料へ、モノへ、エネルギーへ変換する技術)、その技術が社会実装するための仕組みづくり(制度設計、施策づくり、コスト評価)、さらに、皆さんが協力・参加できる仕組みづくり(合意形成、行動変容、やりがい)を行っています。学生の皆さん、企業の皆さん、NPO、自治体や政府の皆さんと一緒に新しいことを考えて、実際に社会実験しています。これが世界を救う“イノベーション”です。
日本だけではなく世界を考えた資源循環へ
多くの国、特に発展途上国では、廃棄物はまだ汚いモノとして埋立地で処分されるばかりで、
リサイクルはあまり進んでいませんし、まだ衛生上の課題も山積です。
世界で課題となっている資源と衛生問題を解決し、
物言わぬ3つの弱者(環境、発展途上国の人々、次世代の人々)と共生するために、
一緒に研究しませんか?
