Pick Up Lab
地域環境研究室
の未来をつくる研究

生活の基盤を次世代にリレーする
環境工学はこれまで、悪いものを探し、それを減らし、
時に基準をつくることに取り組んできました。
そのおかげで都市部を中心に物質的に豊かになり、快適な生活を享受できるようになりました。
その一方で、そこから零れ落ちてしまった人々、地域があるのも事実です。
今の格差社会や過疎化した地域はその現れです。
過疎化により農地や森林が荒れ、稲作のための「ため池」が放置される一方で、
小河川はコンクリートで固められた排水路と化しています。
経済性を優先する社会が地方の内部崩壊をもたらし、
1000年以上維持されてきた生活の土台が失われつつあります。
都市部においても、利便性を追求した交通政策にともなう騒音により生活環境や
健康に影響を受けている住民が存在しますが、
その影響は省みられず、人権侵害が起きています。
地域主体の自然エネルギー開発
化石燃料や原発から卒業するために、地域にある自然エネルギー資源を利用して豊かな地域社会を作ることを目指しています。太陽光で成長する木や農作物から作られるバイオマスの熱利用、広がりつつあるソーラーシェアリングなど、地域の生活・生産の現場に根付いた自然エネルギーの開発、利用方法などについて考えています。
農地や森林を含む里山環境の保全と管理
古来から人が関わることで維持されていた里山は、森林の蓄積が過去最大になった一方で、壊滅的に荒廃し、生物多様性の減少、水源としての機能低下、さらには土砂災害のリスクが危惧されています。わたしたちは里山環境の保全と管理をDX化する研究を進めるとともに、里山を利用しながら「治療」する臨床活動によるGX化に取り組んでいます。再び人が自然に働きかけ、人と自然が共生する、持続可能な地域社会の実現と次世代のリレーを目指しています。
騒音による生活環境および健康への影響の解明
自動車・航空機・鉄道・工場などによってわたしたちの生活環境はどの様な影響を受け、また健康にどの様な影響があるのか。うるさいというよりは「気になる」風車騒音をどの様に評価するのか。環境工学にとどまらず心理学・神経生理学なども考慮した洞察と、時には主観的でもある現実社会の客観的な観察が必要となります。交通動態・都市形状・音響物理学・大規模データ解析に基づく騒音予測・評価手法の開発やアンケート調査・ウェアラブルデバイスによる健康状態の計測・評価を通じ、騒音による影響の全体像解明に取り組んでいます。
持続可能な社会を初めて作る世代になろう
私たちが目指すのは、豊かで持続可能な地域社会です。
人々が安心して暮らすために解決しなければならない環境問題に取り組むとともに、
私たちの健康を支える食料と暮らしを支えるエネルギーを地域で生産して
自給率を高めるために一緒に考え、現場で実践していきましょう。
